沙羅徒然BLOG

産後の心身変化

産後の心身変化

postpartum


お産が終了して身体が妊娠前の状態に回復するまでの期間を「産埻期」と言い分娩後2時間から6~8週間と定義されている。
・妊娠によって大きくなった子宮が元の大きさに戻る
・体重が減少する
・お産の時に生じた傷が治癒する
・母乳が分泌される

身体の回復の為に
休息・育児では中々、休息がとれませんが、赤ちゃんが眠っている時は、横になるなど出来るだけ身体を休めます
止血・汗をかきやすく悪露もでるので身体を清潔に保ちます。
栄養・母乳を作って」いる身体は、栄養を必要とします。偏った物でなく栄養のバランスが取れてた食事を摂取します。

授乳婦のエネルギー所要量(1日あたり)
18-29歳      1800カロリー
妊婦         2150カロリー
授乳期       2400カロリー

産後の心の変化 /postpartum

母親になったことによる環境の変化や育児に伴う疲労
育児に対する不安
出産を契機とした内分泌を中心とする生理機能の激変などが、あいまって精神障害がおこりやすい時期です
特に産後3日~4週間には精神障害が発現しやすい事が疫学的に知られている。
・精神障害の既往がある場合、産後に増悪再発する頻度は、40%~50%と高率であり症状がでたら早急に対応していく必要があります。

産後の精神的変化と精神障害について
①マタニティブルー   自然に治癒する一過性のもの
②産後うつ        精神科治療が必要な精神障害
③産褥精神病      分娩後数日で発症する 急性で重篤な精神病

生まれたばかりの赤ちゃんについて
安心・安全だったお母さんのお腹の中から出てきて新しい外の生活に対応するまでの時期で赤ちゃんにとって大切な時期です。
<新生児の特徴>
体重は3000g 身長は、50cm
生まれた直後、産声を上げた時に初めて肺呼吸します。
体温の調整が上手くできません。
栄養は、母乳・ミルクだけ
排便は、数回の為におむつ交換を度々します
皮膚は、抵抗力が弱くしばらくしたら乾燥して剥がれ落ちます。
視力は、0.01くらいあります。目から30cmくらい離れた黒いものに焦点がよく合います。
耳は聞こえて大きい音にびっくりします。
寂しい・辛い・痛い・おむつが濡れて気持ち悪い・お腹が空いたが、言葉で伝えられないので全て泣いて知らせます。それでよく泣きます。

母乳育児をする為に
母乳から出る量には個人差がある。
お産直後は、初乳が少量にじむ程度です、
2~3日お乳が少し張ってきます。
3~7日、お乳がよく張ってきて射乳もでます。
2週間で張りは収まりよく出ます(成乳)

初乳
産後直後から7~10日までに分泌される初乳は、赤ちゃんにとって非常に重要です。
(正常新生児、病児、未熟児に問わず)多量の塩分を含み免疫グロプリン多量の免疫体や抗菌作用を持つラクトフェリンなどが含まれ赤ちゃんを感染から守ります。
成乳
甘みが含まれタンパク質・脂肪・乳糖・ビタミン・ミネラルと言った栄養素以外に身体の発達を支える酵素やホルモン、赤ちゃんを病気から守る免疫物質や抗菌物質などが含まれています。

母乳の利点と欠点
赤ちゃんの成長に対してもっとも栄養学的にもっとも適した栄養です。

母乳の利点と欠点
赤ちゃんの成長に対してもっとも栄養学的にもっとも適した栄養です。
消化しやすくビフィズス因子もあり腸内細菌の発育を促します
初乳の中には、母親のIgAが、含まれており、感染症にかかりにくくなります
有害な病原菌が含まれておらず清潔

経済的
常に常温
赤ちゃんの下あごなどの発達に役立ちます。
スキンシップの機会となります、
低出生体重児の生存率が高くなります。
SIDS(乳幼児突然死症候群の発生が低くなります。
産後のお母さん体の回復を進めます。(子宮収縮)
多くのカロリーを消費するので自然なダイエットに繋がる
お母さんの将来の乳がんや子宮ガンになる確率が低くなります。
廃棄物汚染がなく自然に優しい

欠点
お母さんしか与えられないので時間や環境に拘束される。
母乳を急には止められないので、職場復帰するときなどお母さん側にも赤ちゃんにも準備が必要
食生活に気をつけ内服薬など薬は安易に服用できません。

産後のアロマテラピー

植物の香りを集めた精油は、木・花・葉・果実など様々な種類がありますが、産後の疲れをとり育児のストレスを軽減させ自然な身体の回復を助けてくれます。授乳中で薬を安易に服用できない妊婦さんにいとって、アロマテラピーは心強い助けになります。
注意
子宮を含めた下腹部が元の状態に戻っておらず、うつ伏せ状態になった時、下腹部に違和感を感じる
乳房が張っている為にうつ伏せになると痛みを訴える方もいる。
マッサージを行う場合は、うつ伏せが長くならないように注意します。

アロマテラピーホームケアー
産後の子宮収縮に
痔に
産後の下肢のむくみ
マタニティブルーに
乳房のうっ血に
できてしまった妊娠線に

産後の子宮収縮に
マカディミアンナッツ油 10ml ・サイブレス精油  2滴
サイブレスはヒノキ科の木の葉と果実を蒸留して採取した精油です。スッキリとしたリフレッシュできる木の香り。鎮静・止血・利尿作用
下腹部に塗布します。産後頻繁に活躍してくれるオイルです。

痔に座浴は、臀部全体の血流の循環をよくし、幹部のうっ血を軽減することができます。

大きめのたらいに入浴より少し熱いお湯を張りサイブレス精油を3滴落とし腰までつかり温まるまで続けます。
臀部は、よく冷えますのでお湯を変えてあたたまるまで繰り返す
お産の時の傷がしっかり完治してから行います。
傷を温めると治療が遅くなる

産後の下肢のむくみに
あし浴 サイブレス3滴

マタニティブルーに
オレンジスイーツ=心をオープンにし明るく元気な気分にしてくれます。
ジャスミン=甘く濃厚な花の香りで高揚・ホルモン調整作用がある
育児に自信喪失してしまったり不安なお母さんに効果的です。

乳房のうっ血に
カスター油   20ml
ゼラニウム2滴
ペパーミント2滴

カスター油は、幹部の炎症を抑え乳房の熱を沈めます
ゼラニウム バラのような爽やかな精油で鎮静作用・ホルモン分泌調整作用などがある。
ペパーミント 母乳の生成を調整する 

できてしまった妊娠線
塗布
マカディミアンナッツ油  10ml ・カレンヂュラ油  10ml ・小麦胚芽  10ml
乳香精油   2滴 ・ラベンダー  2滴  ・ネロリ  2滴

上記を混ぜ合わせ塗布する

産褥体操
目的
子宮の戻りを促す。

産後の筋肉の痛みを取り除き疲労を回復し心身のリラクゼーションを図ります。

妊娠やお産によって緩んだ筋肉や変化した姿勢を戻します

血液の循環を促し下腹部臓器のうっ血を防ぎ静脈瘤や血栓を予防します。

母乳の出をよくします。

骨盤低筋のトレーニングは、妊娠や分娩によって弛緩した骨盤低筋を回復させて尿漏れ・尿失禁・子宮下垂の発生を防ぎます。
更年期でも効果的です。

ルーシーダットンは、産後ケアーに効果が期待できます。

産後は、身体を温め休める事が大事

産後直ぐは、子宮の回復を促す。足首・膝・お腹・首回り温める。
1か月過ぎたら筋力・持久力が弱っているので体力の回復が必要!正しい姿勢や動作を心がける

ハーブボール&ハーブサウナで身体を温めデトックス!

参考
妊娠期には、胃の高さまで膨らんでいた子宮が、分娩で胎盤が外に出ると強く収縮し、おへその下5~6センチまで小さくなります。こうして収縮することで胎盤の剥がれた後の出血を止めることができるのです。そして、数時間後には一時的に収縮する力が弱まり産後12時間頃にはおへその高さまで戻ります。その後は、収縮を続けながら、約6週間かけて妊娠前の元の大きさに戻ります。この期間を「産褥期」といいます。

お腹の上から手でふれてみると子宮の大きさがよくわかります。5日目でおへそと恥骨の真ん中あたり10日目には恥骨の高さに子宮を感じる事ができます。それが2週間もするとわかりにくくなります、臍の周りの筋なども出産で無理をしたため。傷がついていますが、1週間くらいで治ります。

 

タイ古式マッサージ・ヒーリングスパ沙羅
タイ古式マッサージ沙羅/英語HP
一般社団法人日本ヌアットタイ協会

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